Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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たいない

胎内

三好 十郎

Lesen Sie 胎内 (たいない) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 68.766 Zeichen · 136 Bildschirme

Aozora Bunko

その自分の声で自分がけしかけられて、昂奮して来て、今は火のような憎悪に飛び出しそうな目になっている。花岡は、セセラ笑いながらそれを見ている。離れたところでは佐山が上半身をおこして、ボンヤリこっちを見ている)――そうだよ! ひとかど悪党ヅラをしていたって、へん! もともと、たかがチッポケな紡績工場の外交じゃないか。それが、工場が戦争中、軍需会社になったのをいいことにして、軍部にオベッカをたれちゃ、もうけたんだ。その金で今度はまた、ヤミだ。イントク物資を取り巻いて、ウジのようにたかっているブロオカアどもの手先になってさ、役人のところへ行っちゃワイロをつかませたり、女を当てがったり――知ってるわよ、チャーンと! いくら親分ヅラしたって、たかが、ゼゲン、お茶くみ坊主じゃないか! ヘッ!

花岡 ゼゲンで悪かったなあ。ヘ! 俺がゼゲンなら、さしずめ、お前はクサレパンパンか。

村子 そうよ、なんとでもいうがいい。私にゃおっ母さんがあるんだ。妹たちがいる。家族が六人もあるのに、あたりまえの働きをしていて、どうやって食わして行けるのさ? だあれも、したくって、オメカケなんかしてやしないんだ。