Japanische Klassiker mit Furigana
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たいない
胎内
三好 十郎
Lesen Sie 胎内 (たいない) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 68.766 Zeichen · 136 Bildschirme
んだ! あんたなんぞ、あんたなんぞ――
花岡 カラダだけで、たくさんだよ俺あ! おおよ、心は、じゃ木戸の方に差し上げてくれ! どうか、たった今、心だけは木戸の方へ持ってってくれ、俺あカラダだけで、たくさんだとも。どうだい? (村子につかみかかり、その右腕をわしづかみにする)ほら! ここにこうしてあるんだ。俺のもんだ。だから、いいから、心だけは木戸のところへ運んで持ってってくれ。いいとも! ちきし――! (ビシリと村子の頬を打つ)
村子 ヒッ! この、バイドク! (左手で花岡の顔をかきむしる)
花岡 インバイめ――! (またなぐる)
村子 チ、チ! ゴロツキ! ゴロ! (花岡にむしゃぶりつく。花岡それをまたなぐる。なぐった手が村子の上着にひっかかったのをグッと引くと、それがベリベリベリと破れて、肩から腕から、胸部の半分が、むきだしになってしまう)……殺してえ! そんなに、そんなに、私が憎いんだったら、殺して――ヒーッ! (もうなにをいっているか、自分でもわからない。二人がうなり声を出しながら、つかみ合い、むしり合う。その姿が、男女のいとなみになっていることに当人たちは気がついていない)