Japanische Klassiker mit Furigana
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たいない
胎内
三好 十郎
Lesen Sie 胎内 (たいない) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 68.766 Zeichen · 136 Bildschirme
花岡 キ、キ、キ! ウム! (村子のからだを、コートの外に突きとばし、そのたおれた女に飛びかかって行く)
村子 ウーッ! こ、こ! (下から、花岡の頭髪をつかみ、花岡のからだを、向うへはねころがす。その二三歩さきでは、佐山が、それを避けて、立ちあがっている)
花岡 チ! (再び、のしかかって行き、一つなぐっておいて、おりかさなって、おさえつける)
村子 た、たすけ……ウム!
(二人とも息を切らしてしまって、ひとかたまりになったまま、動かなくなる。そのかたまりの中から、むきだしになった村子の片脚の、膝から下だけが、なま白く突き出して、ヒクヒクと動く)
佐山 ……(二人の姿を、上から見おろしている。それを、すぐわきの壁の上に立てられたロウソクの光が照らしだしている。……二人は動かない。あたりはシーンとして、したたり落ちる水の音。……しばらくしてバタ、バタ、パラパラと、どこかで落盤。……佐山がその音の方をふりかえって見てから、二人の姿に目をもどす。その顔が、毒々しい嫌悪と侮蔑と嫉妬に、しわだらけにゆがんでいる。……再びヒョッと顔を動かして、洞窟のあちこちを見まわす。