Japanische Klassiker mit Furigana
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たいない
胎内
三好 十郎
Lesen Sie 胎内 (たいない) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 68.766 Zeichen · 136 Bildschirme
ボロボロになったシャツに、泥だらけのズボン。餓鬼のように衰弱している上に、長い時間、せまい穴の中で腹ばいになって岩をこづいていた疲れのため、からだを支えていられないくらいになっている。口をモグモグさせながらシラリシラリと笑うのが、死にかけた病犬がセキをしているようである。……その姿を見守っている佐山も、それに対して反応を示して立ちあがったりする体力が急には出て来ない。村子は、押しふせられた時の姿勢のままペタンとして動けないでいる……間)
花岡 フフ!……遠慮は、いらねえ。ヘ!……やれよやれよ。……やんなよ。(息もたえだえな嘲笑)
佐山 ……なに?
花岡 え、遠慮はいらねえや。……ヘ、なにができるんだ、フヌケ。
佐山 ……なにを食っているんだ?
花岡 やって見ろ、インポテ! フ、ヘ! (胸のポケットからビスケットのカケラを出して口に入れる)
佐山 ……(片手をのばして)俺にも、くれ。
花岡 う?
佐山 食わしてくれ。
花岡 う? (自分の胸のあたりを見まわして)……なんだ?
佐山 すこし、くれ、俺にも。
花岡 ねえよ、もう。(噛みながらセセラ笑う)
佐山 頼むから――
花岡 こりゃ、俺んだ。