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Japanische Klassiker mit Furigana

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はいたい

胚胎

宮本 百合子

Lesen Sie 胚胎 (はいたい) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 27.077 Zeichen · 55 Bildschirme

Aozora Bunko

私の顔を見るなり斯う申しましたの。

「陛下は大変御不機嫌でいらっしゃる、何か事が起るにきまって居るわ。あらましの事は知って居るが――」ってね。いろいろにききましたが頭が小さく生れついた女だと云うのでそれより外申しませんでした。

今朝町に参った若い者は、町中のものが、

良いおねだんの張った馬がさばけるし、武器の御注文は間に合いかねるほどだ

と申してお城の様子をきいたものさえあると申して居りましたの。

老近侍はだまって女達の話をきいて居る。

第二の女 まあ――、初耳でございますわ。

こんないやらしい事をじかにきかなかったのがまだしもの事でございますわ、ほんとうにねえ――

第三の女 あんな馬鹿な心配をしたと笑って仕舞う取越苦労だったら、どんなに嬉しいでございましょう――けれどそうは行かない事かもしれませんわ。

一体お相手はどこの王様なんでございますの。

若しお国そとに居る裸で真黒な顔をして居ると云う話の野蛮人となら私はかてるにきまって居ると信じて居りますわ。

そのきたない人間達は鉄の鎧なんか持って居りますまいもの。

ねえ貴方、ほんとうにお相手はどこの王様でいらっしゃいますの?