Japanische Klassiker mit Furigana
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まいひめ
舞姫
Lesen Sie 舞姫 (まいひめ) von Mori Ōgai (森 鴎外) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 16.190 Zeichen · 33 Bildschirme
と叫びぬ。「いかにかしたまいし。おん身の姿は」
驚きしも宜なりけり、蒼然として死人に等しきわが面色、帽をばいつのまにか失い、髪はおどろと乱れて、幾度か道にてつまずき倒れしことなれば、衣は泥まじりの雪によごれ、ところどころは裂けたれば。
余は答えんとすれど声出でず、膝のしきりにおののかれて立つに堪えねば、椅子を握まんとせしまでは覚えしが、そのままに地に倒れぬ。
人事を知るほどになりしは数週ののちなりき。熱はげしくて譫語のみ言いしを、エリスがねもごろにみとるほどに、ある日相沢は尋ね来て、余がかれに隠したる顛末を審らに知りて、大臣には病の事のみ告げ、よきように繕い置きしなり。余ははじめて病牀に侍するエリスを見て、その変わりたる姿に驚きぬ。彼はこの数週のうちにいたく痩せて、血走りし目はくぼみ、灰色の頬は落ちたり。相沢の助けにて日々の生計には窮せざりしが、この恩人は彼を精神的に殺ししなり。
のちに聞けば彼は相沢に逢いしとき、余が相沢に与えし約束を聞き、またかの夕べ大臣に聞こえ上げし一諾を知り、にわかに座より躍り上がり、面色さながら土のごとく、「わが豊太郎ぬし、かくまでにわれをば欺きたまいしか」