Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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はですがたまんねんわかしゅ

艶容万年若衆

三上 於菟吉

Lesen Sie 艶容万年若衆 (はですがたまんねんわかしゅ) von 三上 於菟吉 (みかみおときち) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 33.800 Zeichen · 67 Bildschirme

Aozora Bunko

私も真逆にあの念願が届こうとは思わなんだが、どうした訳か受納されて、今では却ってわれとわが身がおとましいわ、あの時、其方が此の絵姿をさえ描かなんだら、すべて自然に此の私も、此の世を素直にすごせたのじゃ――なら、露月どの、私が卑しくなったのも、其方のせいじゃという訳が、今はよくよく解ったじゃろう……人というものが年寄ると醜くなるのは、身に行った罪尤が顔に写って表れるのじゃ。それゆえわしの真の面影にあるように醜く汚いものなのだが、悪魔の力でともかくも、かく常若でいられる訳……」

露月はまるで気を失って了ったように、茫乎として何時までも絵姿の面に見入っています――此の後姿を眺めていた呉羽之介は、露月に対する憤りが納まってくるに従って、ふと一種別な恐怖にとらわれはじめた。先程は露月のあまり手きびしい罵倒に我を忘れて、此の何も知らない絵かきの吐胆を抜いてやりたさに、自棄になって此の場へ導いて来たものの、考えて見れば此の男に、自分の大切な秘密を打明けてしまった訳だ――一体秘密というものは、誰れにか一人に知られれば、軈て天下周知の事となります。秘密すべき事ほど話したいが人情、此の露月がこの事を言い触して歩いた時には、もはや世の中が怪しい評判を立てていると言う処へ、一層の不思議な世評を捲き起してしまうだろう。