Japanische Klassiker mit Furigana
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はですがたまんねんわかしゅ
艶容万年若衆
三上 於菟吉
Lesen Sie 艶容万年若衆 (はですがたまんねんわかしゅ) von 三上 於菟吉 (みかみおときち) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 33.800 Zeichen · 67 Bildschirme
しかも評判だけならよいが此の男の証言はあらゆる世評にちゃんとした証拠を与える――そうなればこの自分は、すでにもう天下に身をかくすところもありませぬ。
呉羽之介は決心して、物凄い眼をギラリと光らせ、気抜けのしたような露月の油断を見すまして、腰の小刀をソッと抜き、後ろから脊筋の脇を切先深くズバと突きました。露月はアッと叫びざま、虚空をつかんで呻いたが、呉羽之介は猿臂を伸して藻掻く相手を組伏せたまま、小刀逆手にズバズバと細首を掻き切って了いました。
しばし後呉羽之介は、我家の庭を盗人の如く足音忍んで、玄関の方へ廻って見ましたが、幸い召使もいない様子なので、脱いであった草鞋ばきや両掛の小さな荷物を取集め、堂門の死体の側へ運んで来て、畳をはがして縁の下の土を大刀で深く掘り、死体は勿論証拠となるべき一切を埋めて了い、ひきちぎった襦袢の袖に泉水の水を浸して畳の血汐を洗い去り、入口の錠を厳重に下して、何気ない顔で家に帰れば、召使達は勝手元に待くたびれて居汚く居睡っています。
「これよ」
と呉羽之介は態と高く呼びました。
召使どもは驚いて眼を醒ました。
「客人は只今裏門よりお帰りなされたゆえ、もはや其方達も休むがよい。