Japanische Klassiker mit Furigana
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あぢさい
花火・来訪者 他十一篇
永井 荷風
Lesen Sie 花火・来訪者 他十一篇 (あぢさい) von 永井 荷風 (ながいかふう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 52.046 Zeichen · 104 Bildschirme
どうせ、長続きのしっこは無いから、御亭の言いなり次第、取るものは取って、一時話をつけておやんなすったがどうでしょう。まず来年も、桜のさく時分まで続けば見ものだと、わたしは高をくくっていますのさ。」
「お前さん、御存じだろう。〆蔵の方は一体どうなっているんだ。」
「ここの大将は師匠の事ばかり心配して、〆蔵さんの事は何も言わないから、手前も別にまだ捜っても見ません。あれはまず、あれッきりで御在ましょう。」
「小園はお座敷かしら。」
「二、三日前から遠出をしているそうで。外の抱は二人ともあの子が姉さんになるのなら、わきへ住替えるというんで、一人は昨日この土地ですぐに話がつきました。もう一人は手前の手で、年内には大森あたりへまとまるだろうと思っています。」
「ああそうかね。実は一度逢った上でと思ったが、そうまで事が進んでいちゃア愚図愚図云う程此方の器量が下るばかりだから、何も云わずに引下りましょう。後の事はよかれ悪しかれ、お前さんへおまかせしよう。その中一度石原の方へも来て御くんなさい。」
わたしは穏に話をして、まだ降り歇まぬ雪の中を外へ出た。周旋屋と話をしている中、いつともなく覚悟がついてしまったので御在ます。