Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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めはのびる

芽は伸びる

小川 未明

Lesen Sie 芽は伸びる (めはのびる) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 5.010 Zeichen · 11 Bildschirme

Aozora Bunko

二

自分だけ飼わぬと答えるのは、なんだか理科に対して、不熱心に思われはせぬかと考えたので、

「僕、かいこを飼いたいのですけれど、かいこがないのです。」といいました。

「ほんとうに飼うなら、学校のを四、五匹あげよう。あとからきたまえ。」といって、先生は、誠一の頭をぐりぐりとなでて、彼方へいってしまわれました。三人は先生の後を見送っていましたが、たがいに心の中でやさしい先生だと思ったに、ちがいありません。

「じゃ、みんなで、競争しようか。」と、泉が、いいました。

「いいとも。」と、戸田が、答えました。

まったく経験のない、そして、どうするかも知らない誠一は、すぐに返事ができなかったのです。

誠一は、

「むずかしいだろうね。」と、心もとなさそうに、いいました。

「僕、よく教えてあげるよ。お菓子の空き箱と、あとでわらがあればいいんだよ。」と、戸田が、勇気づけてくれました。

「それに、桑の葉がないのだが。」

「桑の葉なら、僕、明日学校へ持ってきてあげる。びんの中へ水を入れてさしておきたまえ。」と、泉が、教えました。

二

誠一は、先生が、大きな桑の葉の上へ、かいこを七匹ばかり、のせて渡してくだされたのをありがたくいただきました。