Japanische Klassiker mit Furigana
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めはのびる
芽は伸びる
小川 未明
Lesen Sie 芽は伸びる (めはのびる) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 5.010 Zeichen · 11 Bildschirme
三
」
「早く、お菓子の空き箱を持っておいでよ。」
誠一は、お菓子の空き箱を出しました。また近所の米屋へ走っていって、わらももらってきました。戸田は、かいこを飼う箱を一つ、まぶしを一つ造ってくれました。
「ここらに、桑の木はないのかい。」
「君のうちにあるの。」
「僕のうちのは、縁日で買ってきた苗木だよ。」
「ここらに桑畑がないんだ。」
「あとで、さがしておいでよ。こう細かくきざんでやるのだ。」
三
戸田が、帰ってしまった後でした。
「誠ちゃん、こんなところに、おかいこを置いては、かわいそうじゃありませんか。風の通る涼しいところがいいではありませんか。」と、物置へはいって、石炭を出していられたお母さんが、かいこの箱を見つけておっしゃいました。
「お母さんの、見えないところといったんでしょう。」
「あんたのおへやに置きなさい。」
「みよ子がいやだというのだもの。」
「あの子も、私ににたのですね。そんならお座敷に置きなさい。」
「え、お座敷に置いていいの。」
「ちらかさないように、下になにか敷いてね。」
お母さんが、そうおっしゃると、誠一はうれしかったのです。やはりお母さんは、やさしいなと感じたのです。