Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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めはのびる

芽は伸びる

小川 未明

Lesen Sie 芽は伸びる (めはのびる) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 5.010 Zeichen · 11 Bildschirme

Aozora Bunko

五

桑の木を見れば、摘んでも、摘んでも、伸びる若芽が、風の吹くたびになよなよとかがやいています。その葉の間から、白い枝が見えるのが、なんだかへびのからんでいるようにも見えたのであります。誠一は、石や、土くれを拾って、やぶを目あてに投げていました。こうすれば、へびがおどろいてどこへか姿をかくすからでした。

「お姉ちゃん、帰ろうよ。」

「僕が、取ってあげるから待っておいで。」

誠一は、勇気を出して、草を分けてはいっていきました。桑の枝を折ろうとすると、熟しきった赤い実が、ぽとぽとと落ちました。

「さあ、これを持ってお帰り。」

誠一は、桑の枝を女の子の手に渡してやったのです。

五

朝早く起きた誠一は、いつになく忙しそうでした。かいこが、いよいよ上がりかけたのです。学校へいってしまった後で、お母さんがおへやへはいってみると、手紙が置いてありました。

「まあ、なんでしょうか。」と、お母さんは、笑いながら、開けてごらんになりました。

「お母さん、おかいこが口から糸を出したら、まぶしに入れてください。まぶしに入れたのには、桑をやらないでください。糸を出さないほかのには、桑の葉を細かくきざんでやってください。