Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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めはのびる

芽は伸びる

小川 未明

Lesen Sie 芽は伸びる (めはのびる) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 5.010 Zeichen · 11 Bildschirme

Aozora Bunko

さあこれをどうして持って帰ったらいいだろう。紙もなかったので、葉の上にのせたまま、それを手のひらで支えて、そろそろ歩いて、学校の門から一人出たのであります。

うすい、白雲を破って、日光はかっと町の建物を照らしていました。車が通ります。自転車が走っていきます。そのあわただしい景色に心を奪われるでもなく、誠一は、ゆっくり、ゆっくり、おかいこを見守りながら、道を歩いてきました。町の人々は、なんだろうと思って、誠一の手をのぞくものもありました。

「やあい、おかいこをあんなことして持っていくやあい。」と、笑っている子供もありました。いつもなら、十五分ぐらいで帰れるのに、三十分あまりもかかって、やっと我が家の門が目にはいったのです。

「お母さんが、いけないといって、しかりはしないかなあ。」と、誠一は、ちょっと心配になりました。

「誠ちゃん、たいそうおそかったですね。」

お母さんは、そうおっしゃいました。

「先生から、おかいこをもらってきたのだよ。」

誠一は、先生からといったら、お母さんは、許してくださりはしないかと思って、先生という語に力を入れたのです。

「お母さんは、はだか虫がきらいなのを知っているでしょう。