Japanische Klassiker mit Furigana
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いもがゆ
薯粥
山本 周五郎
Lesen Sie 薯粥 (いもがゆ) von 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 12.018 Zeichen · 24 Bildschirme
些かも臆せぬ断乎たる態度で、……そして一人の刀を突き落し、一人を躰当りで突き倒した。このありさまを認めたのであろう、向うからさらに七八人の侍たちが駆けつけて来て、まさに大事に及ぼうとしたとき、工事場の人足の中から一人の男がとびだして、両者の間へ割ってはいった。「お待ちなさい、このうえ騒ぎを大きくしては武士の体面にかかわりましょう、場所がらをお考えなさい」かれはそう叱呼しながら、大手をひろげて立ち塞がった。その声の凛乎たる響きと、立ち塞がった身構えのするどさに、さすが殺気だった侍たちも思わず踏み止まった。そこをすかさず、「相手は足軽一人、御家中の士大勢でとり詰めては云分が立ちますまい、お退きあれ」きめつけるように叫んだ。そして、そのとき鈴木惣兵衛が工事支配の役人たちといっしょにそこへ近寄って来た。「役目を捨ててなにごとだ、見苦しいぞ」惣兵衛の一喝は決定的だった、「この場の詮議は追てする、みな持場へかえれ、みだりに騒ぎたてると、屹度申しつけるぞ」喧嘩の当人たちも、駆け集って来た者も、この一言で潮の退くように散っていった。そして止めにはいったくだんの人足もすばやく去ろうとしたが、「その男、しばらく待て」