Japanische Klassiker mit Furigana
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ていそうもんどう
貞操問答
菊池 寛
Lesen Sie 貞操問答 (ていそうもんどう) von 菊池 寛 (きくちかん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 200.240 Zeichen · 399 Bildschirme
「お姉さま、どうしたの。お母さまを怒らしたの? ご機嫌がわるいったらないわ。」
妹の爽やかな調子に、圭子はいましがたの自分のあさましい所業に、面ぼてりがして、一時に身内がカーッとほてって、返事をしないでいると、
「あら、お姉さまも時雨ているのね。お母さまが、あの調子じゃ、私今日少しお小遣いをねだろうと思っているのに、絶望だわ。お姉さま、三円かしてくれない?」
「駄目だわ。私だって!」やっと声が出た。
「え、駄目なの――切符を、十枚も売って上げたのに、少しコミッションよこしてもいいわ。」
美和子は、美和子としての不平をいいながら、タンゴのステップで、クルクル廻りながら、圭子の向いに、どしんと坐った。
「それどころじゃないわよ。研究会が火の車で、マゴマゴすると、小屋代が払えない始末よ。」と、いい捨てながら、圭子は二階へ上った。
自分の部屋へはいると、さすがにふるえる胸を制して、為替をしらべてみた。金額二十円の小為替が、都合七枚、新子らしく、便箋へ簡明に走り書がついている。
こちらへ来ると、すぐお嬢さまが、ご病気で、徹夜で看病しました。これを、ご主人が欣んで下さって、沢山のお手当をいただきました。