Japanische Klassiker mit Furigana
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ていそうもんどう
貞操問答
菊池 寛
Lesen Sie 貞操問答 (ていそうもんどう) von 菊池 寛 (きくちかん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 200.240 Zeichen · 399 Bildschirme
愛人無為
一
(そうだ! 新子ちゃん大明神だわ。明日の朝、早く電報を打とう! そうすれば、明後日までに間に合うわ)
すぐにも新子が送金してくれるような気がして、ぞくぞくと嬉しくなってしまった。
(それにしても、必死的な退引ならぬ電報の文句を!)と、圭子は考え出した。
愛人無為
一
樹の根に、踝を打ちつけて、青いあざを残したけれど、痛みはその時だけで、手の甲の傷も、ほんのかすり傷だった。
それなのに木賀子爵をはじめ、夫人をのぞく人達は、新子の傷を心配してくれた。熱が下ったばかりで、起きられない祥子は、新子の足に、繃帯を巻きたがった。
翌日は、もうさわってみると、ほのかに痛みを感ずるというくらいだった。
夫人も、少しテレていると見え、あれから新子に顔を合わせることを避けていた。
小太郎はその日夏休みの復習帳に、晴というのを時と書き、曇という字を雲で間に合わせているのを、新子に指摘されて、午前中廊下をかけ廻りながら、
晴を時と間違えた
曇を雲と間違えた
テリヤを輝や(女中の名)とまちがえた
という自作の即興詩を、奇妙な節をつけて、歌って歩いて、夫人から叱られて、一時からの復習の時は、殊のほか神妙であった。