Japanische Klassiker mit Furigana
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あかひげしんりょうたん
赤ひげ診療譚
山本 周五郎
Lesen Sie 赤ひげ診療譚 (あかひげしんりょうたん) von 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 26.416 Zeichen · 53 Bildschirme
はありゃあしねえ、嘘だと思うなら赤髯の先生に訊いてみろ」
平吉はそこでにやっと笑った、「――いつか赤髯先生がおれに云ったっけ、おれがやけ酒を飲みすぎて、妙な物を吐いてぶっ倒れたときだ、先生はこんなおっかねえ顔をして、病気になるほど飲む金があるんなら、ちっとは女房子のことも考えろってな、冗談じゃねえ、ええ、先生は外側からおれのことを見るからそんなことが云えるんだ、おらあそ云ってやった、いっぺんおいらのような人間の心の中へへえってみてくれって、……金持や学のある人なら、これはしちゃあいけねえとか、こうしちゃあ損だからこうしようとか、為になることとならねえことの区別ができるだろう、が、そいつは金や暇があるか、学のある人間のこって、おれっちにゃあそんな器用な芸当はできやあしねえ、そうじゃあねえか、おれっちのような人間は夜昼なしに稼いでも、満足におまんまも食えねえ、毎日々々、今日はどうやって食おうか、今日は凌ぎがついたが明日はどうする、嬶がとやについた、がきが生れそうだ、店賃が溜って追い立てをくってる、どこでどうくめんしたらいいか、――毎日毎晩、何十年となくそんなくらしをしているんだ、ええ、外側から見ればただ飲んだくれてるようにみえるだろうけれども、心の中はそういったようなもんだ、冗談じゃあねえ、嬶やがきのことなんぞ