Japanische Klassiker mit Furigana
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ちょうにんげんエックスごう
超人間X号
海野 十三
Lesen Sie 超人間X号 (ちょうにんげんエックスごう) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 89.025 Zeichen · 178 Bildschirme
博士の顔は、赤くなり、青くなりした。眉の間には、ふかいしわがよった。
「えッ。ガラス箱なんか、どこにも見えませんか。ガラスの皿もですか。その皿の上にのっていた灰色のぶよぶよした海綿のようなものも見えませんか。よく探してみてください。そのぶよぶよした海綿みたいなものを、どうか見つけてください。それが見つからないと、ああ、たいへんなことになってしまう」
「そんなものは、どこにも見えませんよ」
「ほんとですか。ああ、目が見えたら、もっとよく探すのだが……」
「そのぶよぶよした海綿みたいなものというのは、いったいなんですか」
「それは……それは、私が研究してこしらえた、ある大切な標本なのです」
「標本ですか」
「そうです。その標本は、生きているはずなんだが、ひょっとすると、死んでしまったかもしれない」
「動物ですか」
「さあ、動物といった方がいいかどうか――」
そういっているとき、がっちゃん、がちゃんと音がして、階段の上からおりて来る者があった。
少年たちは、その方をふりかえって、思わず「あッ」といって、逃げ腰になった。
階段をおりて来たのは、ものすごい顔かたちをした機械人間であった。