Japanische Klassiker mit Furigana
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ちょうにんげんエックスごう
超人間X号
海野 十三
Lesen Sie 超人間X号 (ちょうにんげんエックスごう) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 89.025 Zeichen · 178 Bildschirme
迷えるロケット
博士も機械を操縦する手をやめて、しばらく呆然としてしまったのだった。
「それ見たことか。うわあはっは、わっはっは……」
X号の高笑いが、あてもなくこの成層圏を飛びつづける、宇宙航空船の中の人々の耳をおしつぶすようにひびきわたったのであった。
迷えるロケット
宇宙航空船は、いま、まるで迷ってしまったように、大空を矢のように走りつづけている。
高度はすでに、二万メートルをこえた。このままでは、地球の引力圏を脱して、月の世界へ飛んで行かないとも保証はできない。
操縦装置は、いまや全然博士の手におえず、この航空船の行手を知っているものは、ただ超人間X号だけだった。
「だめだ。もうぼくにはどうすることもできない。諸君もいよいよかくごをきめてくれたまえ――」
博士があきらめたように、目をとじた時である。操縦室の扉をひらいて、山形警部がとびこんで来た。
「先生、先生、たいへんです。たいへんなことが起りましたよ」
「これ以上、たいへんなことが起こるもんか」
博士の答えはぶっきらぼうだったが、警部はつかつかと博士のそばに歩みよると、その耳に口をよせて、恐ろしいことばをささやいた。