Japanische Klassiker mit Furigana
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ちょうにんげんエックスごう
超人間X号
海野 十三
Lesen Sie 超人間X号 (ちょうにんげんエックスごう) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 89.025 Zeichen · 178 Bildschirme
だから村人は、博士のえらいことを尊敬していても、博士をしたう心を持つ者はいなかった。
学者という者は、こんなにごうまんなものであって、農夫や炭焼きなどを相手にしないものだと、昔からのいいつたえで、そう思っていたのだ。
ところが、こんど博士は、いやに腰がひくくなった。だから、昔を知っている者たちはおどろいたのである。おどろいて、顔を見あわせた。ものはいわなかったけれど、目つきでもって、村人はおたがいにいいたいことを察した。
(博士さまは、えらくかわったでねえか。えらく腰がひくくなっただ)
(ほんに、そのことだ。どうしたわけだんべ)
(ああ、分かった。このまえ、ほら、あの研究所の塔さ、雷さまのためにぶっこわされてから、心がけがすっかりかわって、やさしくなったんだろう)
村人は、そのくらいのことを考え、その先を考えなかった。なぜ博士が急にこう物腰がひくくなったかについて、もっと深く考えることをしなかったのだ。素朴な村人たちは、博士が自分たちを友だちのように、したしげに話しかけてくれることにたいへん満足をおぼえた。そのうえに、こんど博士が、大きな金もうけをさせてくれるといったのにたいし、好感をよせたのだ。