Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ちょうにんげんエックスごう

超人間X号

海野 十三

Lesen Sie 超人間X号 (ちょうにんげんエックスごう) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 89.025 Zeichen · 178 Bildschirme

Aozora Bunko

三角岳メトロポリス

さあ、早く、あのもとのからだへ私の脳髄を移しかえてください。博士、お願いします。私は、こんな女の子のからだで、これ以上生きていられません」

娘姿の山形警部は、泣いて谷博士に訴えた。

だが、博士は首を左右に振った。

「お気のどくには思うが、すべては、X号のやったことです。わしには、そんな乱暴な手術をする勇気がありませんわい。わしに、それをせよといっても無理というものだ」

博士は尻ごみをする。

山形警部は、博士にすがりついて、いよいよ気が変になったようになって頼みこむ。それを見るに見かねて氷室検事も口ぞえをして、博士に頼んでみた。

ようやく博士は、こういった。

「それほどいわれるならば、いつしかわしの気持ちが非常によくなり、からだの調子も上々の日に、思いきって手術をしてあげよう。それまではおとなしくして待ちなさい」

これだけの口約束が、山形警部をたいへん喜ばせた。彼はもとのからだに戻る希望を持てる身になったのである。

三角岳メトロポリス

それ以来、X号の乱行は、まったく見られなくなった。

そうでもあろう、X号の本尊である電臓は、谷博士の手によって死刑囚火辻の遺骸から取りだされ、そして活動を停止され、博士の冷蔵室の中に、厳重に保存されてあるのだ。