Japanische Klassiker mit Furigana
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めいしんかい
迷信解
井上 円了
Lesen Sie 迷信解 (めいしんかい) von 井上 円了 (いのうええんりょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 48.601 Zeichen · 96 Bildschirme
マジナイや神水や守り札などが、全く病気、災難に効験ないではなく、ときによりてはいくぶんの効能あるように見ゆるは、別に道理のあることなれば、その理由も一言しておく必要があると思う。まず病気に効験あるゆえんを考うるに、マジナイ、神水そのものの力にあらずして、これを信ずる人の精神作用によるのである。その一例として、余が聞きたる話を紹介するに、「ある寺の住職にて、呪文を唱えて小児の虫歯を治するものあり。ある日その寺に大法会ありて、隣村の老婆も参詣せしに、住職の小児の歯痛を患うるものを呼びて、その頬に手をあて、一心に『アビラウンケンソワカ』といえる呪文を三べん繰り返して唱うれば、その小児たちまち歯痛を忘れ、その妙ほとんど神のごとくに見えたり。老婆そのそばにありて大いに感服し、家に帰らば自らその法を試みんと思いおりしが、たまたま隣家の小児の歯痛に悩めるを聞き、早速その子を呼びて呪文を唱えんとせんに、『アビラウンケンソワカ』を誤り伝えて、『アブラオケソワカ(油桶ソワカ)』と記憶せるにもかかわらず、三度くり返せしに、たちまち痛みを感ぜざるに至れり。このこと相伝えて一村中、老となく少となく歯痛を患うるものあれば、みな争いきたりて老婆の治療を求むるに、老婆はその都度必ず『油桶ソワカ』