Japanische Klassiker mit Furigana
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しぜんかいのきょぎ
進化と人生(下)
丘 浅次郎
Lesen Sie 進化と人生(下) (しぜんかいのきょぎ) von 丘 浅次郎 (おかあさじろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 55.568 Zeichen · 109 Bildschirme
このような種類になると生存競争の単位は団体であって、適者生存、優勝劣敗などということも団体に対して行なわれることになる。すなわち生存に適する団体は勝って生き残り、生存に適せぬ団体は負けて死に絶え、個体ずつに離せば敵より強いものでも、団体として弱ければ必ず滅び、一個体ずつに離せばきわめて弱いものでも、団体として敵より強ければ必ず勝つ。かような場合には、また全団体の利益のために、各個体が自己一身のためにはかえって不利益な性質あるいは構造を備えていることがある。たとえば蜂のごとき昆虫は団体を造って生活しているもので、彼らの生存競争の単位は団体であるが、その各個体を取って見ると、団体のためには有益で、自身一個のためには不利益な針を持っている。元来蜂には針があって攻撃、防禦ともにこれを用いるゆえ、蜂の団体は多くの敵に勝って繁栄している次第であるが、この針には逆に向いた鉤があって、いったんこれで人などを刺すとそのままになって抜けない。しいて抜こうとすれば、針が根元から切れ傷口から臓腑が出て、蜂が死んでしまう。かような具合に団体生活をする動物と、単独の生活をする動物とでは、種々の点で大いに趣が違うから、自然淘汰を論ずるにあたっても、団体生活をする動物については、生存競争の単位が団体であるということをつねに忘れぬように