Japanische Klassiker mit Furigana
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はちのき
鉢の木
山本 周五郎
Lesen Sie 鉢の木 (はちのき) von 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 13.534 Zeichen · 28 Bildschirme
ことは察すべきだった」「なぜ意志がないのだ、萩尾どのが不承知だったのか、そうではあるまい……」又左衛門は打ち返すように詰め寄った、「云われるまでもなく若すぎるという挨拶が辞儀だとは思った、そしてそこもとがこの縁談を嫌っていることも察した、どうして嫌うか、その理由もわからぬわけではない、そこもとにはこの又左衛門が柔弱者にみえた、豪家の奥にあまやかされて育った腰抜けとみえた、自分はあっぱれもののふだが佐伯又左衛門はとるに足らぬ男だ、そう見たそこもとの眼つきをおれはよく覚えている」「……ほう」たったいちど会ったときのこっちの観察をみのがさなかった、それは四郎兵衛にとってかなり意外なことであった、「そこに気づいておればまだしもだ、そしておれの眼ちがいでないこともわかったろう、女に付け文をするような男を柔弱とみたのは当然だぞ」「付け文には限らない、場合によればもっと思い切った手段もとる、男が一生の妻を選ぶのは真剣だ、萩尾どのを欲しいという気持は一時のできごころや気まぐれではないからな、……だが又左衛門が柔弱者かどうかをきめるのは、また別のはなしだよ」