Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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じんちゅうにっし(いこう)

陣中日誌(遺稿)

山中 貞雄

Lesen Sie 陣中日誌(遺稿) (じんちゅうにっし(いこう)) von 山中 貞雄 (やまなかさだお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 8.092 Zeichen · 17 Bildschirme

Aozora Bunko

……(中略)……この辺りコレラが流行してますので、此処の患者は滅多に済南とか青島とかの病院へは送ってくれないそうです。

僕、病勢は変りなく、熱はなくなりましたが下痢は酷くおもゆとミルクでアゴ伸びるばかり(お粥をちょいと食うともういけません、情けない腹になりやがったものです)けれど懸命に頑張って居りますから此の手紙がそちらへ着く頃には(それが一ヶ月もかかるのでしたら)退院して本隊を追ッ掛けている筈です。御心配御無用。

本隊は最近行動を開始した模様です。多分再び南支方面へ行くのだろうと思います。とても今年中には帰れますまい。……(中略)開封と云う町は想像以上に立派なところで、何でも町の有力者が支那軍の隊長に何万かの金を与えて軍隊を町から撤退させたので町も余り荒れてないそうです。支那で一二と云う支那料理店があると云う話です。退院の時は話の種に出掛けてやろうと思ッて居ります。熱が無くなると忽ち猛烈な食い気です。あれが喰いたいこれが食いたいと浅間しい。次にそのあれやこれやの一部分を書き並べます。急ぎません退院迄にも一度お便りしますからそれはお読みになってからで結構ですからお送り願います。