Japanische Klassiker mit Furigana
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じんちゅうにっし(いこう)
陣中日誌(遺稿)
山中 貞雄
Lesen Sie 陣中日誌(遺稿) (じんちゅうにっし(いこう)) von 山中 貞雄 (やまなかさだお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 8.092 Zeichen · 17 Bildschirme
(井上金太郎 宛)
婦人席なんか大喜びで、あれは受けとッたよと当日のはなし。失礼な! 罰が当ります。
僕の病気の原因は洪水で、あの恰好を一月ばかり毎日続けたからです。
病名は急性腸炎、夕方から少し熱が出ます。六ヶ月分の郵便物がぼつぼつ到着しますが慰問の小包なぞこの腹では到底コナセマセン。それに近頃余り呑みたくもなし、食いたくもなし、帰ッても清水大兄とともに貴方のサイダアのお相手をしたいようなもンです……。(中略)
この体相当以上弱ッとりますので以前のような悪友どものお交際が出来るか、どうか、このところ、もう大変な弱気です。(詳記するを許されませんがこの六ヶ月はコタエマシタ)
近く病院が移動するらしいですから、その時また、お便りします。
協会の諸兄によろしく(七月二十三日)
(井上金太郎 宛)
腹くだりで入院なぞと真とに不甲斐ない話のようですが僕としては、身体の続く限りやるだけの事はやった後でブッ倒れたのですから(入院の時軍医さんの前で文字通りヘタヘタと倒れました)俯仰天地に恥じません。結局活動屋の不衛生な日常生活がたたったのだと思います。
僕は……野戦の病院に移されました。