Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ざっきょかぞく

雑居家族

壺井 栄

Lesen Sie 雑居家族 (ざっきょかぞく) von 壺井 栄 (つぼいさかえ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 140.106 Zeichen · 283 Bildschirme

Aozora Bunko

「なんだろうほんとに。限度というものがあるわよ。音枝は、親せきなんだよ。出てきて一しょに話相手ぐらいすればいいじゃないか――」

「だって、兵六おじさんたら、おかあさんのこと、おやっさん、おやっさんていうんですもの。」

「お安さんにちがいないじゃないの。」

「かげで聞いているとおやじさんみたいにきこえて、おかしくて。ね、浜ちゃん。」

「あんたらがあんまり笑うから、帰ってしまったじゃないの。兵六さん自分ちでおもしろくないことがあったらしいのにさ。出先でまた笑われて。――失礼だよほんとに。」

「ごめんなさい。」

「粗末ななりしてるからって、軽くみるもんじゃないわよ。」

それは浜子にもあてつけていったつもりだったが、音枝が重ねてわびた。

「すみません。そんなつもりじゃなかったわ。浜ちゃんのもらい笑いしちゃったのよ。」

母と娘のやりとりを聞いている浜子は、いっこうに平気で、しかしさすがに馬鹿笑いはやめて、

「鷲兵六なんて、名前が悪いんですわね。でもあの人、少しコレですね。」

左のこめかみのところで指をくるくるさせる。

「浜子さん、あのお客さんは私のまたいとこなのよ。バカにしないでちょうだい。