Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

ざっきょかぞく

雑居家族

壺井 栄

Lesen Sie 雑居家族 (ざっきょかぞく) von 壺井 栄 (つぼいさかえ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 140.106 Zeichen · 283 Bildschirme

Aozora Bunko

柚の大馬鹿

そして、その夜、寝床にはいってから、夫にささやいた。

「子をもって知る子の恩ていったのだれだか知ってる?」

「そんなお人よしはお前ぐらいだろう。」

「有島武郎ですよ。そしたらね、校正刷りで親の恩に誤植してたんですってね。赤インクで子に直しといたらね、出来た本にはやっぱり親の恩――」

「よく知ってんだな。」

「ゴシップみたいとこで読んだのよ。」

「しかし、本当ならそいつは大変な誤植だね。その校正係は、封建主義のかたまりだったんだろう。」

柚の大馬鹿

世帯主 栗本文吉

同居人 小森安江

同   長坂音枝

同   川井冬太郎

一枚の板にならべて書いて玄関の格子戸の上に打ちつけたのはまだ戦争の終らぬころだった。おかみの命令だったか、町会の取りきめだったか忘れたが、とにかく、心のとびらのその奥はさておいてでも、一応はみんな裸になることを要求されて、同じ部屋の下の頭数だけはさらしておかねばならなかったのだ。この四人が四人とも姓のちがった表札を、他人はどうか知らぬが、安江夫婦はおもしろがってながめたこともあった。

「まるで下宿屋だね。」

文吉がそういうと、安江は安江で、ある感慨をこめて、