Japanische Klassiker mit Furigana
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ざっきょかぞく
雑居家族
壺井 栄
Lesen Sie 雑居家族 (ざっきょかぞく) von 壺井 栄 (つぼいさかえ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 140.106 Zeichen · 283 Bildschirme
それをまた夏樹がいい気になって協力しているらしく、いろんな灰ざらが幾つもならんでいるのだった。
「兵六さん、やめてくださいよ。そんなタバコ、ニコチンがひどいのよ。」
すると兵六さんは卑屈な笑顔をみせて、
「なーに、ニコチンもへったくれもありませんよ。夏樹ちゃんにたのんでこれからも取っといてくれるようにいったところですよ。――これだけあれば、二日や三日不自由しませんわ。」
そんなことからも兵六さんの現在が察しられたが、しかし安江は同情したくなかった。なにか、さもしい根性をわざと見せつけられているようでいやだったのだ。千円ぐらいの小使い銭では間尺にあわない、もっと大きなたのみごとについて、彼の胸の中で策略がめぐらされてでもいそうに思えて、安江は高飛車に出た。
「兵六さん、あんた、まさかうちへ泊まる気じゃないでしょうね。」
「いやあ。ただね、ここの大将に一ぺんあいさつして帰ろうかと思ってね。聞いてもらいたいこともあるし……」
その声の調子の中に安江はいやなものを感じた。安江では手におえぬとみて文吉を口説こうというのであろうか。安江は意地悪く笑い出し、
「女子供にはいうてもわからんことですか。