Japanische Klassiker mit Furigana
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ざっきょかぞく
雑居家族
壺井 栄
Lesen Sie 雑居家族 (ざっきょかぞく) von 壺井 栄 (つぼいさかえ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 140.106 Zeichen · 283 Bildschirme
「お世話って、どういう意味なんですの。おっしゃること、よくわからないんですけど。」
少年はびっくりした目をして、
「あの、あの、部屋のことなんですが、鷲さんという方の御紹介で――」
「ああ。――まあ、そうですか。でもね、そんなお話うかがったのはきのうのことで、承知したわけではないんですよ。――鷲さんも気の早い。とにかく、きのうわたしの留守へきて娘にそんな話をしたようですがね。でもお約束したわけじゃないんですもの。せっかくでしたけど、どっかほかでさがしてくださいな。」
斎木少年は見る見る困った顔になり、
「ぼく、そこへもう荷物もってきたんです。」
そういわれてみれば、ふとんをつんだリヤカーのかげが玄関の外に見える。おどろきあきれる安江の前へ、少年はむき出しのままくしゃくしゃになった便箋をさし出した。近々お目にかかってくわしく話すから、とにかくよろしくたのむというかんたんな手紙で、余白に道順と地図をかいてある。
「困りましたね。よろしくといわれても、困るんですよ。あなたには悪いけど、かえってくださいな。」
「ぼく、ゆくとこないんです。」
くしゅんとなって泣きそうな顔をする。