Japanische Klassiker mit Furigana
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ゆきやなぎ
雪柳
泉 鏡花
Lesen Sie 雪柳 (ゆきやなぎ) von 泉 鏡花 (いずみきょうか) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 45.054 Zeichen · 90 Bildschirme
が、何の、これでは済まさない、一つ風並が直りさえすれば、大連か、上海か、香港、新嘉坡あたりへ大船で一艘、積出すつもりだ、と五十を越したろう、間淵が言います。この「大船で一艘積出す、」というのが若い時からその男の癖だった。話の中に、一人娘は、七八ツの時から、赤坂の芸妓家へ預けてある、といったのも、そういえば記憶がある。
――亡くなった、という電話だが、あとさきの様子から待合に縁がありそうに思われる。
その節、取りまぎれて、折返しとは行かなかったけれども、二月とはおかず、間淵の侘住居を訪ねたが、もうどこかへ引越しした。行くさきさえ、その辺で聞いても分らなかった、という始末なのですから。
(電話は聞きながしにしておこう。)
(義理の悪いことはないんですか。)
(言うにゃ及ぶべき。)
晩酌で、陶然として、そのまま肱枕でうたたねという、のんきさではありません。急ぎの仕事に少し疲れていた時であったのです。
ところがどうです、その翌日、まだ朝のうち、玄関で早口に饒舌っている女の声がして、すぐに取次のいうのを聞くと、年をとっては気ぜわしい、堪え情がなくなって訪ねて来た。