Japanische Klassiker mit Furigana
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ゆきやなぎ
雪柳
泉 鏡花
Lesen Sie 雪柳 (ゆきやなぎ) von 泉 鏡花 (いずみきょうか) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 45.054 Zeichen · 90 Bildschirme
三
……ただし窮してまで虎の皮代用の申訳をした、というので、浅間山の麓の茶屋の亭主は語り、六部の爺様は聞いて、世に伝えたのは事実らしい。
三
これに続いて、
目白辺の屋敷猫を殺しむくいし事
下谷辺にて浪人居宅化霊ありし事
三州岡崎宿にて旅人狒々に逢う事
奥州にて旅人山に入り琴の音を尋ねる事
題を見ただけでも、唐から渡りものの飜案で、安価な上方版のお伽稗子そのままなのが直ぐ知れる。
新吉原山口にて客幽霊を見し事
同角町海老屋の女郎客の難に逢いし事
二つとも、ものあわれな譚だが、吉原の怪談といえば、おなじようなのがいくらもあります。
上野国岡部の寺にて怪しき亡者の事
美濃国の百姓の女房大蛇になる事
どうも灰吹から異形になって立顕われるのに、蓋をしたい、煙のようなのが多い。誰の気もおなじと見えて、ずらりと並べた目録の上に、いつかこの写本を見た読者の心をひいたらしく、ただ一つ題の上に、大きな○をかけた一条がある。
○浅草新堀にて幽霊に行逢う事
曰く、ここに武家、山本氏某若かりし頃、兄の家に養わる、すなわち用なき部屋住の次男。五月雨のつれづれに、「どれ書見でも致そうか。」と気取った処で、袱紗で茶を運ぶ、ぼっとりものの腰元がなかったらしい。