Japanische Klassiker mit Furigana
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いやなかんじ
いやな感じ
高見 順
Lesen Sie いやな感じ (いやなかんじ) von 高見 順 (たかみじゅん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 292.113 Zeichen · 587 Bildschirme
「イヌがのぞきやがった」
砂馬は聞き流して、
「これから一緒に、聞きに行こう」
そう言うと、
「デカも一緒についてくるといいんだ」
そして、デカの刑事に聞かそうとするような大声で、おーいと子分を呼んで、斎田慷堂の家へ電話をかけて、これから伺うが都合はどうか聞いてみろと言った。
子分は酒屋へ電話を借りに出て行った。女房のいない砂馬の家には、子分とも同志ともつかぬ若い男が、いつもごろごろしていた。
「変なじじいさ」
砂馬は慷堂のことをそう言って、
「もとから、名だけは聞いていたが、会ったことはなかった。大杉先生とは、昔、つきあいがあったらしい」
大杉栄の名が出たので俺が、?と眉をあげると、幸徳秋水とも一時は親交があったのだと砂馬は言って、
「だから、大逆事件のときは、斎田慷堂もつかまってる」
ふーんと俺は唸って、
「つかまって、よく無事に出られたものだ」
と俺は言った。大杉栄の場合は、「赤旗事件」で千葉監獄にはいっていて、大逆事件のときはシャバを留守にしていたのだ。
「日本の革命より支那の革命のほうで奔走していたせいだろう」
と砂馬は言って、
「右翼とのつながりもあって、それで助かったのだろう」