Japanische Klassiker mit Furigana
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さまようまちのさまよういえのさまようひとびと
さまよう町のさまよう家のさまよう人々
国枝 史郎
Lesen Sie さまよう町のさまよう家のさまよう人々 (さまようまちのさまよういえのさまようひとびと) von 国枝 史郎 (くにえだしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 37.916 Zeichen · 75 Bildschirme
二十
タンギーは貴郎もご承知でしょうが、あの荒涼たる不毛の砂地と、そうして不可能の壮大さ――こういうものを連想させる、全く独創的の天才画家で、その絵は得がたいとされていますのに、その絵がかかっているのでした。
でも私は其処を出て、ブラブラ町をさまよいました。
そうして何時ともなく、しかし自然に、一つの喫煙室へ這入って行きました。
これも立派な造作でした。
ウィリアム・エンド・メリー様式で、英国材の胡桃を用い、雅趣のある素地蝋磨に、おおよそがなって居りました。正面中央には伊太利産らしい、大理石の枠を持った大煖炉があり、丸透彫の前飾も、確に勝れたものでした。
大柱はマホガニーでありまして、華麗極まる大理石模様を、総体に現わしているところなど、エレガントと云ってもいい程でした。
二十
窓が両開き硝子扉であり、華麗のカーテンがかかって居り、床が護謨敷になって居り、煖炉の前にオリエンタルカラーの、段通が一面に敷いてあるのも、好ましい趣味でありましたよ。
文机、円テーブル、長椅子など、ことごとく上等なものであり、それに倚って男女の人々が、麻雀だのポーカだのをやっていました。