Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

あじさい

たそがれの人間 佐藤春夫怪異小品集

佐藤 春夫

Lesen Sie たそがれの人間 佐藤春夫怪異小品集 (あじさい) von 佐藤 春夫 (さとうはるお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 41.277 Zeichen · 84 Bildschirme

Aozora Bunko

」

「外ではないよ。場所柄ではあり建物の造りから言っても立派に待合なり料理屋なりに使い道のある家を素人下宿などにつぶして使うというところにどうも曰くがあろうかと思っただけの事でね。」

「成程、なるほど。おそれ入りました。全くお言葉のとおり。まるで使い道のない曰く附の家でございまして一月でも二月でも住んでさえ貰えばいい永ければ永いほどいい住んでいる間はいつまででも唯で貸せるという話を聞き込んで来て嚊が家主さんに確めるとそれに相違ないというのでその気になったものです。尤も外に方法もありませんでしたし、泥棒や欺偽をするよりは増しだと思いましたからね。わたしはこれでも陸軍の軍曹でしてな、三十七八年の戦役にも第二軍に従軍しています。化物屋敷などは糞とも思いません。それにおいでになって下さる方が皆さん教育のある若い元気な方ばかりが揃っていらっしゃるから神経に病む方もあるまい。賑やかで気が強いと嚊なども実ははじめ喜んで居りました。ただ女中がいつかないのに困りましたな。どこからでもすぐ聞かされて来ますからね。今までにもう四五人も変りました。どれも三日とは落ちつきません。