Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

あじさい

たそがれの人間 佐藤春夫怪異小品集

佐藤 春夫

Lesen Sie たそがれの人間 佐藤春夫怪異小品集 (あじさい) von 佐藤 春夫 (さとうはるお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 41.277 Zeichen · 84 Bildschirme

Aozora Bunko

的に世話したいという話と主婦が中婆にしろ何にしろ芸者というのに好奇心を動かした青年たちの同志が四人出来たのでこの素人下宿ははじまったわけであったという。つまり自分のガラクタ保管料だけで家賃が出るというのだから曰く附の家に相違なかったのである。この婆芸者は界隈で名うての家に目星をつけてそれの利用方法を案出したわけであったと見える。おやじの奴はもう恐縮し切って閉口していますよ。そうして第一印象で怪しい家と見て取ったと話したものだから、先生の御眼力には全くおそれ入りましたよ。かみさんもこのごろは毎晩恐ろしがって泣いているというのです。どんな話ですかとにかく一度行って見てやって下さい。おやじの奴畳に頭をすりつけて拝まんばかりにしていますよ――というのが石垣の話であった。

階下の階段下の茶の間へ行ってみると四十五六と見えるおやじが晩酌を一本やったとかで赤銅色になっているのが自分を見るなり平身低頭して、

「御免下さいまし、こんな色をして居ります。あまり陰気くさいので気散じに一杯やりました。それに素面では何分申上げにくうございましてな。先ず第一にお詫び申上げなくちゃなりませんが、さすがは先生の御眼鏡は違いますな――どうしてこの家を怪しいとおにらみなさいましたか。