Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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あわもりものがたり

『たぬき汁』以後

佐藤 垢石

Lesen Sie 『たぬき汁』以後 (あわもりものがたり) von 佐藤 垢石 (さとうこうせき) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 118.470 Zeichen · 244 Bildschirme

Aozora Bunko

と、ご神木がいうと、狸はご神木の言葉を抑えて、

張華が、なんだい。大家などといって、ひどく大面しているというから、これからわが輩が行って、一番へこましてやろうというんだよ。

それがいけないというのだ。一体、貴公は日ごろ、自分を買い被っている。

よせやい、乃公を甘くみるなよ、細工は流々仕上げをご覧だ。

困ったもんだね――おのれを知らんちうのは。

乃公は、貴公とは違うんだよ。貴公のように、地べたへ生えたなり、上へばかり伸び上がって、風を喰うのがしょうばいで、なにも知らない世間見ずと一緒にされてたまるかい。

おいおい、無理するなよ。無理をすると、貴公の生命が危ないばかりじゃない、そのあおりを食って、わが輩の命に影響するかも知れないからね。折角思い立ったのだろうが、まあ今日のところは思いとどまって、これから二人で一盃やろうじゃないか。どうだい、そのほうが賢明だぜ。

いらぬおせっかいだよ。貴公などと喋っていれば遅くなる。狸は、ご神木が誠心こめて止めるのを振りもぎって、馬に一鞭をくれて、ぽくぽくと出て行った。

張華の邸へ来って刺を通じたところ、張はこれを鄭重に一間へ案内した。