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Japanische Klassiker mit Furigana

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あわもりものがたり

『たぬき汁』以後

佐藤 垢石

Lesen Sie 『たぬき汁』以後 (あわもりものがたり) von 佐藤 垢石 (さとうこうせき) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 118.470 Zeichen · 244 Bildschirme

Aozora Bunko

日本全国としては無駄、無用の食糧を、無意義に消費しているのではあるまいかと、おせっかいであるが、深く心配になる。

私はこの頃、歳のせいか、何か彼かと無用のことが心配になったり、差し出口を挿んだりするのでいけない。自分の家庭の配給に影響のないことであるなら、お上の行なうことを頭痛にやむのは、愚の骨頂だ。お上は、国家の食糧事情の大所高所から観てよいあんばいにやっているのであろうから、私如き俄百姓が、疝痛を起こすなど、甚だ僣上至極。慎まざるべけんや。

だが、無用の配給に検討を加えたら、有用の配給が国力に意義をなすのであろうがなあ、と思う。老人、愚痴多き哉。

以上のような次第で、私は夏がくれば、大いに野菜を食える見込みがついたから、親船に乗った気持ちでいられるのである。それにつけて思うのは、もっと都会の人々に、野菜を食べさせたいことだ。

だからといって、私の百坪前後の野菜を根こそぎ舁ぎだしたところで、九牛の一毛にも値せぬ。さらに多くの野菜を都会人に食べさせたいと思えば、もっともっと農民全体が、心を揃えて野菜の栽培に勉強することより外に、すべはない。

ところが、一歩足を農村へ踏み入れてみると、葱でも薯でも菜っ葉でも、青々と茂って畑から盛り上がっている。