Japanische Klassiker mit Furigana
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とうげのちゃや
とうげの茶屋
小川 未明
Lesen Sie とうげの茶屋 (とうげのちゃや) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 6.035 Zeichen · 12 Bildschirme
」といいました。そして、心では、だれか、村の青年で、他郷に家を持ったものの女房であろうと思いました。
「お世話になりました。」と、女は、礼をいって、子供の手を引き、風の中をうす暗くなりかけた道へ消えていきました。
しばらく、戸口に立って、見送っていたおじいさんは自分にも、あちらでせがれの結婚した嫁のあることを思いました。
「いつ、ああして、訪ねてこないものでもない。」
もし、そのとき、町から、村へ、バスが通っていたら、どんなになるか、便利なことであろう。そう、考えると、このときまで、頭の中にあった、商売上のことや、一身の損得などということが一しゅんに落ち葉のごとく吹き飛んでしまって、ただ世の中の明るくなるのが、なにより喜ばしいことであるように感じられ、また、多くの人たちがしあわせになるのを、真に心から望まれたのでありました。