Japanische Klassiker mit Furigana
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ふしぎなひと
ふしぎな人
江戸川 乱歩
Lesen Sie ふしぎな人 (ふしぎなひと) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N4. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N4 · Einstieg · moderne Kanji und Kana · 44.138 Zeichen · 89 Bildschirme
あたりは、しいんとしずまりかえっています。はるのおてんきのよい日で、しばふには、日がてっています。でも、しいの木のへんからむこうは、木のはがしげっているので、すこしうすぐらいのです。
「おじさん、なにをみせてくれるんだろうね」
たけしくんがいいますと、きみ子ちゃんは、にいさんのかおをみつめながら、「あたし、こわいわ」と、いかにもきみわるそうにささやくのでした。
すると、そのときです。あの大きなしいの木のねもとから、なにか小さなものが、ちょこちょことはいだしてきたではありませんか。
むしでしょうか。いや、むしにしては、大きすぎます。
しかも、それは、はっているのではなくて、二本の足であるいているのです。
それは、たかさ二十センチぐらいの、おもちゃのにんげんなのです。
くろいふくをきて、くろいマントをはおり、くろいソフトをかぶっています。
かおは小さくてよくみえませんが、なんだか林さんのかおににているようです。
かわいらしい四かくなめがねがちかちかひかり、三かくのあごひげがはえています。
そのおもちゃのにんげんが、まるでほんとうのにんげんのように、てくてくあるいているのです。