Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

ふしぎなひと

ふしぎな人

江戸川 乱歩

Lesen Sie ふしぎな人 (ふしぎなひと) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N4. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N4 · Einstieg · moderne Kanji und Kana · 44.138 Zeichen · 89 Bildschirme

Aozora Bunko

ふしぎなろうじん

そういうときの用意に、おれは、とらの皮を、おし入れの中にかくしておいたんだ。それを着て、みんなをびっくりさせて、そのまに、にげだしたのだ。おれは、けっしてつかまりはしないよ。

ところで、きみたちにいっておくが、おれは、きみたちのおとうさんに化けて、ほうせきをぬすんだ。だから、ここのうちには、きみたちの、ほんとうのおとうさんはいないのだ。

どこにいると思うね。うふふ……。ある場所にかくしてある。そして、おとうさんと引きかえに、ほうせきをもらうつもりだよ。

わかったかね。おとうさんを返してほしかったら、ほうせきをおれにわたすように、みんなにたのむのだ。ほうせきを、いつ、どこへ持ってくればいいかは、あとで知らせるよ。わかったね。じゃあ、あばよ」

とらは、それだけのことをいってしまうと、あと足で、まどのところへ歩いていき、ガラス戸を開いて、まっ暗なにわへ、ぴょいととび出していってしまいました。

ふしぎなろうじん

木村さんのうちの近くに、こうしゅう電話が立っていました。そこは、やしき町と、しょうてんがい(店のたくさんある町)とのさかい目になっているのです。

もう、夜ふけでしたから、町は、ひっそりとして、人通りもないように見えましたが、その暗い町を、コツコツと、くつ音をたてて、ひとりの大学生が歩いてきました。