Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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さんまいつづき

三枚続

泉 鏡花

Lesen Sie 三枚続 (さんまいつづき) von 泉 鏡花 (いずみきょうか) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 63.572 Zeichen · 124 Bildschirme

Aozora Bunko

もう二人、小間使が坐って、これが白酒の瓶を持ってお酌をしてる、二ツ三ツ飲んなすったか、目の縁をほんのりさせて、嬉しそうに、お雛様の飾りものを食べてる処で。

や、素敵なものだと、のほうずな大声で、何か立派なのとそこいらの艶麗さに押魂消ながら、男気のない座敷だから、私だって遠慮をしました。

いつものようにお台所へ下ってお末の出尻と一所に頂くべいとね、後退りに出ようとすると、愛吉さん一ツあげましょうかと、お夏さんが言ったんです。

まるで夢中、私あ腰が抜けたように突然そこへ坐りましたぜ。

さあ、一面の桜と、咲乱れた桃の中、雪洞の灯で見たその時の美しさ。

しかも微酔と来ていましょう。もう雛壇を退けようという三日の晩、この間飾ってから起きると寝るまで附添って、階下へも滅多にゃあ下りたことのないばかり、楽み疲れに気草臥という形で、片手を畳について右の方に持ってなすった小杯を、気前よくつつと差してくんなすったい。

震えながら……まったくですよ、震えながらそのお杯を受けようとすると、愛吉さんもうちっとそちらへと、傍から年増のが気をつけたんです。

坐ったのは、お膳の前でしょう、これは先生。