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Japanische Klassiker mit Furigana

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かかこうしゅ

中国の怪談(二)

田中 貢太郎

Lesen Sie 中国の怪談(二) (かかこうしゅ) von 田中 貢太郎 (たなかこうたろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 107.926 Zeichen · 225 Bildschirme

Aozora Bunko

と言って訊いた。少年は、

「姉が金陵を厭がりますから、河北に移って往くところです」

と答えた。馬はいそいそとして言った。

「僕の家は貧乏ですが、榻を置く位の所はあります、きたなくておかまいがなけりゃ、他へ往かなくってもいいじゃありませんか」

陶は車の前へ往って姉に向って相談した。車の中からは簾をあげて返事をした。それは二十歳ばかりの珍しい美人であった。女は陶を見かえって、

「家はどんなに狭くてもかまわないけど、庭の広い所がね」

と言った。そこで陶の代りに馬が返事をして、とうとういっしょに伴れだって帰ってきた。

馬の家の南に荒れた圃があって、そこに椽の三四本しかない小舎があった。陶はよろこんでそこにおって、毎日北の庭へきて馬のために菊の手入れをした。菊の枯れたものがあると、根を抜いてまた植えたが、活きないものはなかった。

しかし家は貧しいようであった。陶は毎日馬といっしょに飯を喫っていたが、その家の容子を見るに煮たきをしないようであった。馬の細君の呂は、これまた陶の姉をかわいがって、おりおり幾升かを恵んでやった。陶の姉は幼名を黄英といっていつもよく話をした。