Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
かかこうしゅ
中国の怪談(二)
田中 貢太郎
Lesen Sie 中国の怪談(二) (かかこうしゅ) von 田中 貢太郎 (たなかこうたろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 107.926 Zeichen · 225 Bildschirme
女は巾を持ってあたふたと往ってしまった。陳は心がふるえて肌に粟ができた。彼は自分の体に翅のないことを恨んだ。彼は殺されるのを待つより他にしかたがなかった。
やや暫くして初めの女がまた来て、そっと言った。
「お喜びなさい、あなたは命が助かるかも解らないです、公主は巾を三遍も四遍もくりかえして御覧になって、お笑い遊ばされて、べつにお怒りになった御容子も見えないですから、ついすると赦していただくことができますよ、すこし辛抱しているがいいのです、逃げ出したりなんかしてはいけないです、それで見つかろうものなら今度は赦してもらうことができないですから」
日がもう入りかけていた。陳は女の往った後でまだ凶とも吉とも定まらない自分の運命を考えて苦しんだが、それよりも苦しいのは、いれつくような空腹のくるしさであった。陳は恐れと餓えで生きた心地がしなかった。間もなく女は燈を持って入ってきたが、その後ろから壷を提げて従いてきた婢は、酒と食物を出して陳に喫わした。陳はせきこんで訊いた。
「どうなったでしょう、赦していただけませんか」
女は言った。
「さっきすきを見て、庭にいる秀才をどういたしましょう、恕しておやり遊ばすなら帰してやりましょう、そうしないと餓えて死にますと申しあげたら、公主はじっとお考えになって、夜になって何所へも往か