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Japanische Klassiker mit Furigana

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かかこうしゅ

中国の怪談(二)

田中 貢太郎

Lesen Sie 中国の怪談(二) (かかこうしゅ) von 田中 貢太郎 (たなかこうたろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 107.926 Zeichen · 225 Bildschirme

Aozora Bunko

「あれが旦那様でございます」

※紗燈の少年はそう言って出て往った。杜陽はそこで恭しく主人に向って礼をした。主人は席を離れてきた。

「さあ、どうか、君を待ちかねておった」

杜陽は主人の言うままになって主人の席の前へ往って腰をかけた。

「ようこそ」

主人は親しそうに言ったが、杜陽は不安だから俯向いていた。

「君は家の女と夙縁があるから、今晩婚礼しなくてはならないよ」

杜陽は恐ろしかった。

「何も心配することはないよ、君の婚礼はとうから定まっておったよ、だから私は、君のくるのを待っておった」

五六人の侍女が主人の傍へきていた。主人は侍女に向って言った。

「婚礼の準備をするが宜い」

侍女達は引込んで往ったが、間もなく数十人の侍女が堂の中へいっぱいになるように出てきて、それが幕を張り席をこしらえはじめた。杜陽は心配そうな眼をしておずおずとそれを見ていた。

簫の音が起って騒がしかった堂の中が静かになってきた。繍のある衣服を着てかつぎをした女が侍女に取り巻かれて出てきた。

「さあ、どうかこちらへ」

数人の侍女が杜陽の傍へきた。杜陽はどうしていいか判らなかった。

「君も往って式をすますが宜いだろう」