Japanische Klassiker mit Furigana
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かかこうしゅ
中国の怪談(二)
田中 貢太郎
Lesen Sie 中国の怪談(二) (かかこうしゅ) von 田中 貢太郎 (たなかこうたろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 107.926 Zeichen · 225 Bildschirme
そのうちに夜が明けてきた。焦生は彼方此方に寝がえりしていた。
「眠ってるの、今日は雪よ」
焦生は眼を開けた。女の子が傍へ来て笑っていた。
「貴郎はひどい方ね」
焦生はもう大胆になっていた。彼はすぐ女の子の手を握った。
「何がひどいの」
「ひどいのよ」
二人は顔を見合わして笑った。女の子は何か言おうとしかけたが、耳を赤くしただけで何も言わなかった。
「貴女のお婿さんは、どうなっているの」
「あなたは奥さんをもらうの」
「もらいますとも」
老人が大きな声をしながら入ってきた。女の子は急いで出て往った。焦生は起きた。
「大雪ですよ」
焦生は窓の処へ往って戸を開けて見た。綿をひきちぎったような大雪が粉々と降って世界が真白になって見えた。
「なるほど大雪だ」
「とても、二三日はたたれませんよ、ゆっくり御逗留なさい」
焦生と老人が向き合って※(「卓」の「十」に代えて「木」、第4水準2-14-66)に寄りかかると、老婆と女の子が御馳走をこしらえて持ってきた。
焦生は老人と二人で酒を飲みながらその御馳走に箸をつけた。
「甚だ失礼ですが、お宅のお嬢さんは、何処かへ、もう、縁談がおきまりになっておりますか」