Japanische Klassiker mit Furigana
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ちゅうごくかいきしょうせつしゅう
中国怪奇小説集
岡本 綺堂
Lesen Sie 中国怪奇小説集 (ちゅうごくかいきしょうせつしゅう) von 岡本 綺堂 (おかもときどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 179.458 Zeichen · 363 Bildschirme
その後に、張が町の人の家をたずねると、彼はひどく弱っていました。
「どうも不思議な目に逢いました。このあいだの晩、夢のうちに誰かが来てわたくしを何処へか連れて行って、夜通し火を吹かせられましたが、しまいには息が続かなくなって、実に弱り果てました。その夢が醒めると、火を吹いていた口唇がひどく腫れあがって、なんだか息が切れて、十日ばかりは苦しみました」
それを聞いて、張はいよいよ不思議に思いました。
劉はこういう奇術を知っているために、河南の尹を勤めている張全義という人に尊敬されていましたが、あるとき張全義が梁の太祖と一緒に食事をしている際に、太祖は魚の鱠が食いたいと言い出しました。
「よろしゅうございます」と、張全義は答えました。「わたくしの所へまいる者に申し付ければ、すぐに御前へ供えられます」
すぐに劉を呼び寄せると、劉は小さい穴を掘らせ、それにいっぱいの水を湛えさせて、しばらく釣竿を垂れているうちに、五、六尾の魚をそれからそれへと釣りあげました。その不思議に驚くよりも、太祖は大いに怒りました。
「こいつ、妖術をもって人を惑わす奴だ」
背を打たせること二十杖の後、首枷手枷をかけて獄屋につながせ、明日かれを殺すことにしていると、その夜のうちに劉は消えるように逃げ去って、誰もそのゆくえを知ることが出来ませんでし