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Japanische Klassiker mit Furigana

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ちゅうごくかいきしょうせつしゅう

中国怪奇小説集

岡本 綺堂

Lesen Sie 中国怪奇小説集 (ちゅうごくかいきしょうせつしゅう) von 岡本 綺堂 (おかもときどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 179.458 Zeichen · 363 Bildschirme

Aozora Bunko

何を祭ってあるのか知らないが、かれらは香を焚き、酒を酌んで、神像の前にうやうやしく礼拝して言った。

「どうぞ御自由にねがいます」

かれらは廟門をとざして立ち去った。かれらは人を供えて妖鬼を祭るのである。汪は初めてそれをさとったが、今更どうすることも出来ないので、日ごろ習いおぼえた大悲の呪を唱えて、ただ一心にその救いを祈っていると、その夜半に大風雨がおこって、森の立ち木も震動した。

廟門は忽ちにおのずから開かれて、何物かがはいって来た。その眼のひかりは松明のようで、あたりも輝くばかりに見えるので、汪は恐るおそる窺うと、それは大きい蟒蛇であった。蛇は首をもたげて生贄に進み寄って来るので、汪は眼をとじて、いよいよ一心に念誦していると、蛇は一丈ほどの前まで進んで来ながら、何物にかさえぎられるように逡巡みした。一進一退、おなじようなことを三度も繰り返した後に、蛇は遂に首を伏せて立ち去ってしまった。

汪もこれでひと息ついて、ひたすらに夜の明けるのを待っていると、表がようやく白んで来た時、太鼓をたたき、笙を吹いて、大勢の人がここへ近づいた。そのなかには昨夜の男もまじっていた。