Japanische Klassiker mit Furigana
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ちゅうごくかいきしょうせつしゅう
中国怪奇小説集
岡本 綺堂
Lesen Sie 中国怪奇小説集 (ちゅうごくかいきしょうせつしゅう) von 岡本 綺堂 (おかもときどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 179.458 Zeichen · 363 Bildschirme
呆れている宗の夫婦をあとに見て、僧は笠を深くして立ち去った。
蛇薬
徽州懐金郷の程彬という農民は、一種の毒薬を作って暴利をむさぼっていた。
それはたくさんの蛇を殺して土中にうずめ、それに苫をかけて、常に水をそそいでいると、毒気が蒸れてそこに怪しい蕈が生える。それを乾かして、さらに他の薬をまぜ合わせるのである。しかし最初に生えた蕈は、その毒があまりに猛烈で、食えばすぐに死んでしまうので、後日の面倒を恐れて用いず、多くは二度目に生えたのを用いて、徐々に斃れさせるのであった。
その毒をためすには、蛙に食わせてみるのである。蛙が多く躍り狂えば、その毒の効き目が多いということになっている。その薬の名は万歳丹と称していたが、万歳どころか、実は人の命をちぢめる大毒薬で、何かの復讐などを企てるものは、大金を与えてその秘薬を買った。現に或る家では来客にその薬をすすめようとして、誤まって嫁の舅に食わせたので、驚いていろいろに介抱したが、どうしても救うことが出来なかったという話も伝わっている。
程の弟に正道という者があった。その名のごとく彼は正しい人間であったので、兄の非行を見るに見かねて、数十里の遠いところへ立ち退いてしまった。