Japanische Klassiker mit Furigana
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ちゅうごくかいきしょうせつしゅう
中国怪奇小説集
岡本 綺堂
Lesen Sie 中国怪奇小説集 (ちゅうごくかいきしょうせつしゅう) von 岡本 綺堂 (おかもときどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 179.458 Zeichen · 363 Bildschirme
そこで、舟を東南五、六里の岸に移して、果たしてかれらの言うような船が来るかどうかと窺っていると、やがて一艘の小舟がくだって来た。舟に積んでいる物も鬼の話と符合しているので、呉は急に呼びとめて注意すると、舟の人びともおどろいた。
「おまえさんはいいことを教えて下すった。それはわたしの婿の家で、これから見舞いながら食い物を持って行ってやろうと思っていたところでした。なんにも知らずに行ったが最後、疫病神がこっちへ乗り込んで来て、どんな目に逢うか判らなかったのです」
積んで来た酒や肉を彼に馳走して、舟は早々に漕ぎ戻した。(同上)
亡妻
宋の大観年中、都の医官の耿愚がひとりの妾を買った。女は容貌も好く、人間もなかなか利口であるので、主人の耿にも眼をかけられて、無事に一年余を送った。
ある日のこと、その女が門前に立っていると、一人の小児が通りかかって、阿母さんと声をかけて取りすがると、女もその頭を撫でて可愛がってやった。小児は家へ帰って、その父に訴えた。
「阿母さんはこういう所にいるよ」
しかしその母というのは一年前余に死んでいるので、父はわが子の報告をうたがった。